オフィス・拠点活用

サステナブルなオフィスづくりで地域共生と環境配慮を追求:ウェブガーデン仙台 オフィスリニューアル

  • 地域活性化
  • 森林保全
  • サステナブル

日本全国にオフィスを展開し地方在住のクリエイターの心豊かな働き方の実現を推進するメンバーズでは、その土地ならではの特色を生かした地域共生型オフィスを社員の手で作り上げることを重要視しています。

120名以上の社員が在籍する「ウェブガーデン仙台」(宮城県仙台市)では2020年11月にオフィスリニューアルを実施し、環境問題の解決に貢献できる地元産の素材を用いた家具を配置する、有志によるDIYワークショップを行うなど、地域への愛着とともにエコやリサイクルへの意識を高めるサステナブルなオフィスづくりを推進しました。

ウェブガーデン仙台 2020年11月リニューアル

「ゴミゼロ木材」「リサイクル材」の地産地消

2020年11月に行われたウェブガーデン仙台のリニューアルでは、カウンター、ブックシェルフ、デスクに地元産のリサイクル資源を利用しています。

オフィス内の家具には、宮城県内の間伐材を多く用いた国産材「燻煙乾燥木材」を活用しています。森林から調達した製材品・丸太材は、製品として供給される前に約2週間かけて燻煙乾燥しますが、今回用いた木材の燻煙乾燥の過程では化石燃料を使わず、伐採の際に出た端材やおが粉(おが屑)を使うため、有害物質を一切排出しません。また、燻煙乾燥により生成された木酢液や燃焼後の灰は肥料として田畑に還すため、生産過程でゴミを極限まで少なくした「ゴミゼロ木材」となっています。

また、カウンターやデスクの一部には宮城県登米市で採石した玄昌石のスレートを利用しています。スレートは日本家屋の屋根や壁に用いられる薄い板状の建材で、今回のリニューアルにあたっては同市内の養護学校の屋根で使われていた素材を再利用しています。

社員によるDIY

ウェブガーデン仙台では11月29日(日)に地元の業者の方をお招きし、木の本棚とスレート製コースター作りを行うDIYワークショップを実施しました。同オフィス所属の有志社員十数名が参加し、燻煙乾燥木材やスレートなどの資材に自ら触れ加工することを通じて、その土地の良さや素材に込められたストーリーを感じながら、今後自分たちで使い続ける本棚やコースターを製作しました。

メンバーズグループがこれまでに実施したオフィス開設・リニューアル

2020年2月 ウェブガーデン神戸リニューアル

メンバーズの国内4拠点目となるオフィスとして2018年10月に開設されたウェブガーデン神戸は、社員増加に伴い2020年2月にオフィスリニューアルを実施しました。エコに繋がるオフィスをコンセプトとしており、六甲山の間伐材を使用したテーブルや廃プラスチック製の椅子をオフィス内に配置しています。

兵庫県の南東部に位置し、「新日本百名山」のひとつにも数えられる六甲山には「十分な手入れがされずに荒廃が進む所も見られ、土砂災害の発生、景観の悪化、病虫害の発生などが懸念されて」いる(※1)という課題があり、美しく健全な状態で次世代に引き継いでいくための整備計画が神戸市によって進められています。

オフィスリニューアルに際してメンバーズは神戸市と協働し、六甲山の間伐材をテーブルとして再利用することにしました。神戸市内において同様の取り組みを行っているのはまだ数社にとどまっています。

なお、現時点ではオフィスの一部をあえて空きスペースにしていますが、社員や神戸市のデザイン会社と協働し、ワークショップを行いながら同じく六甲山の間伐材を使ったデスク等を制作していく予定です。

2018年4月 「さとやまオフィス鯖江」開設

子会社メンバーズエッジ(※2)では空き旅館をリノベーションし、福井の伝統工芸を取り入れた「さとやまオフィス鯖江」を福井県鯖江市に開設し、2018年4月2日から業務を開始しました。

約20年前まで旅館として使用されていた2階建て空き物件をオフィスリノベーションに際し、地元の伝統工芸職人グループ「福井7人の工芸サムライ」と協業して、 眼鏡・漆器・箪笥等の地場産業の素材・技術を内装の一部に活用しています。

また1階の一部には、メンバーズエッジのエンジニアと地域の職人やデザイナー等との交流スペースを設けています。東京では実現が難しい地域とのつながりづくりによって、互いに創造性を刺激し合い、エンジニアの生産性向上や地域全体での新たな連携機会の創出を狙います。